切削液自動希釈装置

[クーラント液自動供給希釈装置導入 事例2]

■新潟県三条市K社様

大型マシニングセンターで金型加工を行っている会社です。

機械側のクーラントタンクがおよそ1000Lから1500L有り、機械の台数も数十台あります。

今までクーラント液の補充は水道ホースをタンクに入れエジェクターで液の補充をしていましたがタンクが大きいため

補給に時間がかかりバルブの閉め忘れでたびたび工場内が水浸しになっていました。

ある時、上司から呼び出され、たび重なる惨事を2度と起こさない装置は無いものかと言われ装置を物色していました。

見ていたHPからこれなら何とか解決策が図られそうだと思い上司に進言しました。

エジェクターで濃度バラツキの問題もあり解決策を探し、もしかしたら?行けそう。

上司からの進言で下記の事項を厳守とのことです。

Ⅰ 人手はいっさい無く無人で液の作成、機械側へ自動補給をする

Ⅱ クーラント液の氾濫は絶対に無いこと

Ⅲ 作成したクーラント液濃度は工具の寿命を鑑み±1.0%以内であること

Ⅳ 機械側のセンサーは液の氾濫を無くすためキーエンスFL-001を使用してもよい

メーカーを呼び、現状を事情を説明したのですが1日8時間の液補充量が5千リットルにもなり一旦保留となりました。

その後メーカーからクーラント液自動供給希釈装置FAM50Aで行けそうとの返事がありました。

その理由は

FAM50Aは標準機で50L/5分間ですがタイマーの切り替えで2, 3, 4, 5と出来るので

50L/3分間と早く完成液を作ります。

すると撹拌時間が3分間となってしまい十分な撹拌ができません。

よって、苦肉の策でSUBタンク上に撹拌機を増設し300Lを常時撹拌します。

3分間とすることで1時間では60÷2×50=1,500

8時間では1500×8=12,000  12KL/Hが作成可能です。

必要量5,000L/8Hに対し十分な余裕です。

平成7年一号機が完成、すべてのMCに配管、給油開始しました。

以来、クーラント液の溢れは一度も無く、大型機をしっかり管理してくれています。

オペレーターの負担が大きく減少し、本来取り組むべき機械加工に専念できるようになりました。

導入後は系列の別工場にも2号機を導入して業務効率の向上につながっています。

この業務効率化の提案に関して私は社長賞をいただき、この結果を社員の皆さんに発表するまでになりました。